リアトランクスポイラー(ウイング)を付けたい。
「セダンは羽根無しが至高」だって? うん、自分もそう思う。わかる。

でもね、人間てないものねだりをする生き物なんですよ。羽根無しが良い!と思ってる心の片隅に「羽根有りもカッコいいんじゃね?」という矛盾した想いもあるんだ。
そして「FD2シビックの無限リアスポイラーをCL7アコードユーロRに付けたら結構イケるんじゃ…」なんてアイディアが思い浮かんだらもう最後。
実際に取り付けるまでその火種は消えることはないんだ。バカだね男は。

というわけで付けてしまったんだ、ウイングを(倒置法)
ヤフオクで格安品を見つけた瞬間に火種が大炎に変わってしまった。まぁ新品で未塗装品が20万円を超えるものが、若干色味が異なるとはいえ、そのまま取り付けできそうなものが手に入ったので、失敗したとしてもダメージは少ない。

だが勢いで取り付けできるほど簡単なものではなく、アレコレと取り付け方を試行錯誤もしたし、道路運送車両法に違反しないように基準に則って慎重に取り付け位置を決めた。
今回はCL7アコードユーロRにFD2シビックの無限リアトランクスポイラー(ウイング)を取り付ける方法を2部構成で紹介していく。
前半は筆者が試行錯誤したプラン編について解説し、後半はトランクの穴あけから始まる作業を解説していきます。まずは前半からご覧いただきたい。
リアスポイラー取付|GTウイング含め車検対応は必須
まず前提として車で公道を走る以上は道路運送車両法に違反しない、いわゆる車検にパスする状態でパーツを取り付けることが必須だ(当たり前)。
特にリアスポイラー(ウイング)はサイズや取り付け方ひとつで「突起物」となり、歩行者に損害を与える可能性もあるので、しっかりと検討した上で取り付けよう。
今回のケースで特に注意しなければいけないポイントが2つあった。
条件①ウイング翼端部が165㎜以上内側であること
まず1つ目が「車両の最外側からウイングの翼端部が165㎜以上内側に入っていないといけない」という条件(厳密に定義すると今回のスポイラーはウイング側端と車体のすき間が20㎜を超えているため)。

ということはCL7アコードの車幅1,760㎜に対し、330㎜以上短いウイング、つまりウイング幅が1,430㎜未満でないといけないわけだ。もちろん左右対称に取り付けることが前提である。

これは余裕でクリア。ウイング幅は約1,360㎜だった。
条件②ウイングが装着車両の最後端とならないこと
つまり車体の一番後ろよりも内側に入ってないといけない、ということだ。
これは羽根の角度調整機能で内側に収めようとするのもアウトなので、しっかり取り付け位置を検討の上、トランクに穴あけしないといけない。

正直ちょっとギリギリになってしまった…。ホンダディーラーに入庫拒否されないためにも、もう1㎝ぐらい内側に取り付け位置を調整した方がいい気がする。
①②以外の要件もあるがすべてクリア
上記で挙げた内容以外も必要とされる要件は存在する。

- ハイマウントストップランプの視認を邪魔しないこと
- 半径2.5㎜以上のR(曲面)を持たせた形状であること
- ボルト、ナット、接着剤、溶接等でウイングをしっかりと固定すること

これらは計画の段階でクリアすることが想定できていたので、筆者のケースでは問題にならなかった。
リアスポイラー取付|ボルトと両面テープで固定したいが
実を言うと、今回仕入れたリアトランクスポイラーは無限のパ〇モンであるため、本来ついているはずのL字ステーが付属していない(ア〇エク品も同様)。
ホワイトのステーカバー?のような役割のパーツの裏側に雌ネジがあって、一見トランク側からボルトを通せば固定できそうに見える。

だがこの雌ネジの位置はCL7アコードの純正トランク穴とは位置が合わない。
強引に既存の雌ネジを活用すると、トランク側の防水処理の難易度が上がる位置に穴あけしないといけないし、CL7アコード純正の穴位置から離れているため、純正ウイングやCL7用無限ウイングに交換も不可になってしまう。
この車は当分売却する予定もないのだが、日頃から純正ライクを意識して車いじりをしているので、なんとかトランクの純正穴位置を使って今回のリアスポイラーを取り付けたいのだ。
ブラインドジャックナットで別の場所に雌ネジを作る
となれば選択肢は2つ。
- 無限正規品と同じL字ステー形状のものを自作する
- CL7純正トランク穴位置に合う雌ネジを追加する
見た目がスマートで安全なL字ステーを作る環境と自信がなかった筆者は「雌ネジをステー側に追加する」手段を取ることにしたんだ。
リアスポイラー取付|ステーにブラインドジャックナットを追加
雌ネジを追加するための手段は色々あるが、今回は「手が入らない内側の空洞空間」に取り付けなければならない。
という事情のなかではブラインドジャックナットが適していると判断した。
今回の使い方は以下の通り。


規定のサイズでステー側に穴あけして…。

このように穴にナットを差し込む。これだけではボルトを締めても空回りするので、ナットを固定する処理をする。

といってもモーリーレンチを間に入れてボルトで締め付けるだけだ。


締めつけ終えたら、一度ボルトを緩めてモーリーレンチを外せば完成!

この処理をすることでステーの内部でナットの埋め込んだ部分が広がり、しっかりと雌ネジが固定されるわけだ。
これでステーとトランクとがボルト連結ができる、そして両面テープ固定も併用することで、ある程度の強度がある固定ができるというわけだ。
ブラインドジャックナットはECサイトで購入できるので入手は容易だ。
取付ボルトはM5とM6に対応
なにやらGTウイングに掛かる荷重は成人男性1人分ぐらい匹敵するらしい。ヘタな固定だと高速道路で脱落してしまって世間様に迷惑を掛けてしまう(最悪死者が出る)。
だがネジ屋さん公式サイトには「モーリーレンチ(別売り)で取り付ける際はM5用が確実、M6用は未確定です」のような記載があった。ビビりの筆者はM5用を購入、ボルト強度の不足は両面テープ固定で補うことでカバーすることに。
ターンナットという似た形状のものもあったが、ジャックナットの方が今回のケースでの取り付け強度が高そうに見えた。ただ取り付けの簡単さやラクさはターンナットの方が良さそうに見える。
具体的な加工方法は後編で。
リアスポイラー取付|CL7アコードにどれを付ける?流用案も
さてそもそも7代目アコードセダンのリアスポイラーやウイングはバリエーションが少なく、カスタム界隈は頭を悩ましているだろう。
そんななかFD2シビック用無限リアスポイラーは、ホワイトパールのアコードに似合うと思えるデザインだったため購入に踏み切った。
だが、もしも他の車体色だったら違うウイングにしていたかもしれない。
というわけで、最後に筆者が検討はしたものの見送った案と採用しなかった理由を挙げていく。
純正ハイウイング
7代目アコードには純正OP設定のウイングがある。フィッティングはもちろんバッチリ。

ハイマウントストップランプ付きのタイプなので、ウイングのランプが光るようにしないと車検に通らない。
そのためウイング固定のボルト用の穴以外に加えて、配線用の穴も開ける必要がある。
この配線用の穴の位置はトランクの内張に至る箇所であり、防水処理が甘かったときの被害が甚大と予想。防水処理に自信がないし、そこまで気を配って付けたいデザインではなかったので却下となった。
無限ハイウイング
無限が開発した7代目アコード用のウイング。

形状のカッコよさは文句なし。フィッティングもいい。
だが高い…。ヤフオク・メルカリに出てくるものは状態が悪くても10万円近くて、再塗装の費用もかかる。
そしてこれは完全に主観なので、アコード乗りは気を悪くしないでほしいんだが、車体色がホワイトパールに無限ウイングは似合わないように思うんだ。よって選ばなかった。
ブルーパールやブラックパールなら無限一択だったのだが、心の片隅に引っかかりがあるものに10万近く出すのはどうにも抵抗があった。自己満足の世界だから自分の気持ちを優先して見送ることに。
ダックテール(無限、社外)
7代目アコードには無限のダックテールの設定があった。でもWEBカタログに載ってないんだよね、不思議。
さらにロシア製造?と思われるダックテールも販売されており、無限ハイウイングよりはお手頃価格で手に入る。だがこれもホワイトパールにしっくりこない…よって却下。ブルーかブラックなら採用だった。
SPOON製のトランクスポイラー
ダックテールより小さめで両面テープで固定するだけのトランクスポイラーがSPOON製で存在する。
だが非常にレアでヤフオク・メルカリ界隈でもほとんど目にしない。出品があってもフィッティングが悪いと不評のコピー品ばかり。というかコピー品ですらあまり目にしない。
ホワイトパールとの相性も良く見えたので購入したかったが、ほとんど出回ることはなく現在に至る。
FD2シビックTypeR純正ウイング
流用実績の多い例だ。FD2シビックTypeRの純正ウイングはフリマサイトでもよく目にするし、入手価格もお手頃。

だがこのウイングはシビックだからこそ似合うデザインであり、どの車体色でもアコードには似合わないように思えた。特に真後ろから見たときがどうにもしっくりこない。
DC5インテグラTypeR純正ウイング
こちらも流用実績がみんカラなんかに広まっている。価格もお手頃。

FD2シビック用よりは角が立ったデザインで、無限ハイウイングと似た形状ではあるがホワイトパールにはしっくりこない…。
やっぱりブルーパールの車体自体が醸し出すスポーティーな印象って大きいんだなと改めて実感する。ブルーならこれにしてたかも。
左右のボルト位置がCL7アコードよりも幅広らしく、取り付けは難易度高めとのこと。
FEEL’S(ホンダツインカム)ハイウイング
7代目アコード用で設定されているウイング。

ホワイトパールとの相性も悪くないが、採用しなかった理由はステーの取り付け位置。トランクの真ん中よりの位置に穴あけがいるので、難易度も高い上に浸水したときの被害が大きそうだったので見送った。JTCCっぽい感じは好き。
M&MカーボンGTウイングType01/02
7代目アコード用で販売されているウェットカーボンのGTウイング。

トランクの両サイドに穴あけして取り付けるタイプなので、純正ウイング穴を使えそうなのはポイント高し。
だがお値段22万円~と、筆者のドレスアップ用途には完全なオーバースペック。ホワイトでも似合う形状なのになぁ~。
リアスポイラー取付|FD2シビック無限トランクウイングを流用
そして今回取り付けた「FD2シビック用の無限トランクリアスポイラー(ウイング)」は個人的にはホワイトパールのアコードにも似合っていて、純正ライクを崩さない見た目がとても気に入っている(パチモンだけど)。

GTウイングほど派手ではなく、ランエボ8,9辺りで純正設定になってそうな…ギリ純正OPにあってもおかしくない佇まい。
取り付け後に「こんなに気に入るならちゃんと車体色に調色した塗装しておけばよかった…」と後悔しているぐらい気に入っている。
ブルーパールのアコードで同じウイング付けている人をみ〇カラで見かけたが、街中ではもちろん見かけないし、他の方の取り付け事例も見たことないんだよな。カッコいいと思うんだけど。
後編は実際の取り付け作業をまとめたものを紹介する予定です。
10月中旬ぐらいにアップ予定なので、また見に来ていただけると幸いです。


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