「またスポーツカーが窃盗されたか…」
そんなスポ車乗りのため息交じりの声がこぼれ出す日本。
様々な盗難対策が存在するが、それなりに効果があるとされているのがクイックリリースの導入による「ステアリングを外してしまうこと」だ。
筆者の地域にも「窃盗犯らしき存在」がうろついているのが確認されたので、これを機会としてクイックリリースの導入に踏み切ってみた。
この記事ではCL7アコードユーロRにワークスベルの_ラフィックス2を取り付けた手順と、取り付けた際のメリットデメリットを挙げていきたい。ぜひ最後までご覧ください。
ラフィックス2|クイックリリースを取り付け
筆者はもともとモモステ派だったので、すでに純正のステアリングから【ショートステアリングボス(ワークスベル製)+モモステ】に変更済み。

このセットを今回は「ショートボス+クイックリリース+モモステ」に変更していく。
今回筆者がヤ〇オクから仕入れたのは日本のワークスベル社製【ラフィックス2】の「ソケット」「プラグ」「フリッパー」のセットだ。

これで盗難対策はもちろん、ステアリングの取り外しがかんたんになり、運転席前の作業空間がいっぱい確保できるというわけだ。
ラフィックス2|ショートボス併用がおすすめ
ステアリングが【モデル8】というディープコーンタイプのため、ウインカー操作をしやすくする目的でショートボスを導入したんだけど、これが大正解。
写真のようにワークスベルのショートボスにモモステを取り付けることはできるので、クイックリリースを導入しない人にもおすすめ。
※「ラフィックス専用」と記載があったが、ご覧の通り「ショートボス」+「モモステ」で取り付け可能だ。

90㎜のディープコーンでも余裕でウインカーに指が届く。

ディープコーンタイプでウインカーに届かなくて困っている人はぜひショートボスを使ってみて欲しい。運転のしやすさが劇的に改善する。
ちなみにCL7アコードユーロRは「223S」のショートボスが適合する。
ラフィックス2|取り付けの手順(CL7アコード)
さてここからは筆者が実際にアコードユーロR(CL7)に取り付けた手順を紹介しておく。
これから取り付けを考えている人の手助けになれば幸いである。
※純正ステアリングは外れた状態、かつショートボスがつけられた状態からスタートしていることをご承知おきください。
バッテリーのマイナス端子を外す
ステアリングホーンは常時電源が通っているので、もちろんバッテリーのマイナス端子は外しておこう。
もう一度バッテリーをつなぐまで窓の開け閉めができないので、青空駐車で作業するときは気を付けて欲しい。
ステアリングを外す(ボスは残す)
ホーンボタンを外してコードも抜いておく。
エアバッグキャンセラーは外さなくていい。

そうすれば後は6本のボルトを外すだけだが、ステアリングのボルトの6角穴はとてもなめやすいので慎重に力を入れて緩めよう。

1番上のボルトを最後に残して(落下防止)、すべてのボルトを外す。これでステアリングは外れる。

プラグをショートボスに取り付け
ラフィックス2の【車体に取り付ける側】をプラグという。このプラグをつける作業をすすめていく。
まずプラグから赤と黒のコードが出ているので、黒のコードをアースリングの端子にはめ込む。

次は赤の端子をショートボス側のカプラーのに差し込む。


プラグとボスの間にアースリングという薄い金属製のリングを挟み込む
赤のコードと黒のコードつないだ状態。この状態でアースリングをプラグとボスで挟み込みボルト止めしていく。

ボスのセンターの位置に目印の穴があるので、プラグのセンター穴も位置を合わせる。

アースリングのボルト穴は外周側と内周側があるが、穴位置が合うのは内周側だったので位置を合わせてボルトを仮固定させる。

残りのボルトをすべてを仮付けし、歪みや引っ掛かるところがなければすべてのボルトを本締めしよう。


これでプラグの取り付けは終わり。
ステアリング側にソケットの取り付け
続いてはステアリング側にソケットを取り付けていく。

ステアリングとソケットの間に挟み込みものが多いので注意してほしい。
身体に近い側から「ステアリング本体」→「モモステ付属のホーンリング」→「ラフィックス2のホーンリング」→「ソケット」となる。

まずソケット側のホーンリングの接続だが、プラグ側で使ったものと同じ形状のリングを使う。
ソケット側から赤と黒のコードが出ているので、まず黒のコードをホーンリングの端子に取り付ける。

このときホーンリング側の端子はソケットの中側に少し折り曲げておかないと、ステアリング側のリングが収められなくなる。写真の位置ぐらいに折り曲げておこう。
続いて赤のコードはステアリングのホーンボタン裏の端子に差し込む。
ステアリング側から1本ボルトを差し込み、位置を調整。しっかりネジ山に入ってくれたら6本のボルトをすべて取り付けていく。

ステアリング側のホーンリングとソケット側ホーンリングの穴がを通しながらボルトを刺さないといけないので、くれぐれも全部のボルトがネジ山に入ってから本締めをするようにしたい。

6本のボルトすべてを取り付けた状態。

ソケットをプラグへ差し込む
あとはステアリングを持ってプラグに差し込むだけだ。

センターラインは1本ビスがついているところ、と覚えておけば差し込みにくいことはない。
かんたんにバチンっとはまり、強くゆすってもまったくぐらつかない。素晴らしい剛性感だ。

ステアリングが取り外しできることのメリットは莫大だ。
車内で作業するときはステアリングがないだけでめちゃくちゃ広々と作業ができる。
そのうえ盗難対策にもなって安心、と良いことづくめ。
運転中に外れることはほぼ心配ない構造だが、不安であれば、フリッパーの位置を調整しておくとなお安心である。

外すときはフリッパーをずらして、突起が引っ込む場所まで持ってくればOK。

防犯性能を高めたい人はステアリングを外した後に「キーロックシステム」というフタをすればさらに安心だ。
取り付けた様子をまとめてあるので、合わせてご覧ください。
ラフィックス2|フリッパーは脱着が多い人におすすめ
新品で9,900円なので予算に余裕があればフリッパーはおすすめ。
フリッパーがないと上記写真のシルバーの突起を指で押してステアリングを外さないといけない。冬はキンッキンに冷えているので指が冷たくなってしまう。
筆者は帰宅後「エンジンを切る」→「ステアリングを外す」→「玄関先に吊るしておく」の動作を毎回しているので、脱着の手間を少しでも少なくしようとフリッパーを購入したが大正解だった。
フリッパー購入者の口コミで「操作感の悪さ」や「コスパの悪さ」について書いている人を見かけたことがなかったのも決め手だが、デメリットはほぼなく脱着がしやすくなるので付けておいて損はない。
いらなければ7~8割の価格でヤフオクやメルカリに出しても売れるはず(中古があまり出回っていないため)。
ラフィックス2|デメリット ディープコーンと相性が悪い
予想はしていたが、やっぱりウインカーに指が届かなくなった…。

ノーマルのボス+ディープコーンのときでも、なんとか指はかかっていたが今回は次元が違う。
ステアリングを握っているときに完全に指が届かない状態なので、右左折を何度もするような市街地や駐車場ではステアリングとウインカーの操作が大忙し。

測ってみるとステアリング手前からウインカーレバーまで15㎝もある…。これは要改善。
ステアリングを違うタイプに買い替えるか、ウインカーエクステンションをつけるか、さてさてどうしたものか。
※2025年2月追記
この状態に慣れてしまった。
ウインカー延長レバーは試してみたが、CL7アコードのレバー形状と相性が悪く、すぐに外れてしまう。
ディープコーンのステアリングが好きな人は諦めて慣れるしかない。がんばろう。
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