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マフラー交換を自分でDIY|工具や必要なものは?後悔したことも

「やっぱりカッコいい社外のマフラーにしたい!」

「自分でマフラー交換できるのかな?」

こんな風に考えるのは今も昔もクルマ好き共通のお悩み。

かくいう私もここまでのマイカーはすべてマフラー交換をしてきたんだ。

ただ「これぐらいなら自分でやってよかった!」と工賃を浮かせられた喜びを味わうこともあれば、「こんなにしんどいなら工賃払ってやってもらえばよかった…」と絶望的な腰痛や疲労感を味わうこともあった。

この記事では筆者の経験談に基づき「かかった費用」や「どんなところが難易度があがるのか」を解説していく。

マフラー交換|工賃はいくら?持ち込みで金額が上がる場合も

今まででディーラーに持ち込んだときに「実際にかかった費用」と「出してもらった見積もり」を挙げておく。

この写真のようなリアピースのみの交換の場合は大した金額はかからない。

ホンダディーラーに取り付けしてもらったときは7,000円ほどだった。持ち込んだものはホンダ純正オプションのModuloマフラーである。

「中古のマフラー本体」と「新品のガスケット」を持ち込みの作業だったが持ち込み料金は請求されなかった。

『必要な部品がすべて揃っているみたいなんで大丈夫です~、純正OP品ですし』とのこと。ありがとうディーラーさん。

ダイハツディーラーへの持ち込みでは10,000円以上の見積もりが

だが別のクルマで、社外の柿本マフラーをダイハツディーラーに持ち込んだ際は、持ち込み料金がふくまれた見積もりを出された。

総額は13,000円。作業工賃10,000円+持ち込み料金3,000円の見積りである。

「ホンダのときと比べるとたけぇぇ」とつぶやいたら、『ウチは極力持ち込み品の取り付けは避けているんです。トラブルが多いので…』とのこと。

ディーラーの立場としては、どうしても取り付けないといけないパーツではないからね。

結局自分で工具をそろえてDIYしてしまった。

マフラー交換|自分でするなら安全な作業スペースの確保を

じゃあ『私もやってみようかな』となったあなた。

「安全かつ確実な作業ができる場所」はあるだろうか?

道具がすべてそろっていても、場所がないならやめたほうがいい。

マフラー交換に必要な場所
  1. 平らな場所
  2. ジャッキアップが安定している場所
  3. 長い時間作業できる場所

この条件に1つでもNOがつくなら、持ち込みできるところを探してやってもらった方がいいと思う。

安全な場所が最優先だが「時間」も大事

意外と重要なのが③の「時間」。

思いどおりに作業が進まなくても、誰にも迷惑はかからないのが理想だ。

「追加でパーツの買い出しがいる」「お腹が空いたので食事をとる」そんなときでもジャッキアップしたままでいれるなら、心の余裕があって快適に作業できる。

お店やサービスエリアの駐車場なんてもってのほか。

マフラー交換|自分でするなら必要な工具も揃える

「とりあえずマフラーだけ交換できればいいかな…」と思っているなら、ショップやディーラーにお願いした方が安上がりだし確実だ。

今回のDIY作業のためだけに追加した工具の合計で25,000円ぐらいかかっている。

1番大きな出費になったのがフロアジャッキで19,800円。

そのほかジャッキスタンドスロープ、メガネレンチ、プライヤーなどなど…。

買ったあとも保管場所がいるので、割に合わないと思うなら自分でやるのはやめておこう。

マフラー交換|身体が痛くて後悔も

今回のDIYで1番後悔したのは”腰痛”を甘くみていたこと。

何回もクルマの底に潜ったり、立ち上がったり、しゃがんだりをくり返すので、その日の夜からじっとしていても腰が痛い。

さらに翌日には全身が筋肉痛で、何をしてても身体が痛くなるほど。

そのうえジャッキの安全確保が不完全だと死の危険性がつきまとうのだ。

体力面でためらいを感じるなら迷わずショップやディーラーにお願いしよう。

マフラー交換|DIYしてみた作業の工程

ここからは実際に筆者がマフラー交換した作業中の様子を紹介していく。

先ほど挙げた工具をどのタイミングで使うのか?作業感を掴む情報になれば幸いだ。

今回交換したのはアコードユーロR(CL7)の後期モデル用 無限マフラーだ。

左右出しで触媒までのひじょーーーーに全長が長いマフラーなので、とにかく重い。取り外す純正のマフラーはもっと重いので注意。

前輪のタイヤでスロープを上る

フロント側にフロアジャッキを入れるために必要。

ローダウンしている車はほぼ必須だ。これがないとフロアジャッキが入らない。

以前は木の板を重ねてDIYしたスロープを使っていたが、重いくせに安定感に欠けていて使い勝手が悪い。

あまり高くもないのでカー用品のスロープを使うことをおすすめする。

フロント側をフロアジャッキで持ち上げる

フロアジャッキをフロント側に潜りこませて車体を持ち上げる。

車種ごとでフロアジャッキする場所が違うので、しっかり下調べが必要。

サイドのジャッキポイントにジャッキスタンドをセットする

フロント側サイドのジャッキポイントにジャッキスタンドをセットしておく。

フロアジャッキだけで車体を持ち上げたまま作業するのは厳禁だ。外れたらつぶされて死ぬ。

そのためジャッキスタンドがフロントとリアに左右で合計4本が必ず必要になる。

フロント側をジャッキダウンしてジャッキスタンドに乗せる

ジャッキスタンドを所定の位置にセットしたら、フロアジャッキを下げて、ジャッキスタンドで車体を支える。

リア側をフロアジャッキで持ち上げる

リアのジャッキアップポイントにフロアジャッキをセットして、車体のリア側を持ち上げる。

さてここで問題発生。

目いっぱいジャッキアップしているのにタイヤすら持ち上がらない…。

なんとCL7アコードユーロRは37㎝まで上げられるフロアジャッキでは必要な高さまで持ち上げられないのだ。

このままではリア側のサイドにジャッキスタンドが入れられないので、新たにフロアジャッキを購入して後日作業することになった…。

さて新しいフロアジャッキで作業。再開する。

今度のフロアジャッキは50㎝まで持ち上げられるスペックだ。

リアのジャッキアップポイントにセットして、ジャッキアップしてみる。

良かった…今度は大丈夫だ。

これでリア側のサイドをジャッキスタンドに乗せられる。

だがこのフロアジャッキは重量が27.8kgと重いので、持ち上げて運ぶと腰を痛めるので要注意。

それでもアルミ+スチールの混合タイプなのでフロアジャッキとしては軽い方だ。オールスチール製だともっと安いが総重量が50kgなんてモノが多い。キャスター移動が前提の重量である。

車体のサイドにタイヤを置いておく

車体の下にタイヤをおいておこう。

ジャッキスタンドが外れたときにクルマの下敷きにならないようにするためだ。

めんどくさいが、安全のために必ずやっている。

コンクリートブロックで代用も可。

車の底にもぐってマフラーのボルトを外す

メガネレンチで必要なボルトを外していく。

地面には段ボールや大きめのマットを敷いておくと、出入りがラクになる。

新車から5年も経てばボルトは当然のように固着しているのでボルト周りにラスペネやKURE556を吹いて、潤滑させながらボルトをはずそう。

※筆者の17年落ちのアコードの固着はすさまじく、何回チャレンジして外れなかったのでボルト外しだけディーラーに依頼している。

マフラーをフロアジャッキで支える

フロアジャッキを使って、マフラーがガタンと落ちないようにしておく。

ボルトや吊りゴムを外してしまうと、急に落下して危険。

※リアピースのみ交換の作業であれば不要な作業となる。

マフラーの吊りゴムを外す

マフラーのフックを吊りゴムから抜くだけだが、意外と苦戦する。

今回は下調べしたときに購入しておいた「ウォーターポンププライヤー」が大活躍。

吊りゴム外しには必須ともいえるほど便利な工具だった。1,000円足らずで作業がめちゃくちゃ快適になる。とてもおすすめ。

※吊りゴムにラスペネやKURE556を吹くとゴムが痛むので、シリコーンスプレータイプの潤滑材を使う。

フロアジャッキを下しマフラーを取り出す

マフラーを支えていたフロアジャッキを下げ、マフラーを取り外す。

外したマフラーのキズが気になるなら、底一面に段ボールや古い毛布などを敷いておこう。

外したマフラーはかさばるので保管場所も考えておくと事前準備としてはベスト。

マフラーの接続部にガスケットを取り付ける

マフラーの接続部(いわゆるフランジ)はすき間から排気ガスが漏れないようにするため、ガスケットというすき間埋めのプレートやリングが必要になる。

今回のマフラーは1ヵ所だけガスケットが必要だったので、Amazonで事前に購入しておいた。

ガスケットを取り付けないと車内に排気ガスが侵入しやすくなって一酸化炭素中毒で死ぬ危険がある。必ず取り付けよう。

新マフラーを取り付ける

マフラー本体をジャッキアップし→吊りゴム→ボルト→マフラージャッキダウンの順番でマフラーを取り付ける。

逆の手順でジャッキを外していく

リアをジャッキアップ→リアのジャッキスタンドを外す→リアをジャッキダウン→サイドのタイヤを抜く。

→フロントをジャッキアップ→フロントのジャッキスタンド外し→タイヤの位置にスロープをセット→フロアジャッキダウン→エンジンをかけスロープから下りる。

作業は以上だ。

リアビューが一気に引き締まり、アクセルを踏んだ時の排気音で高揚感は30%増し。

交換してよかった。大満足。

ボルトが外せないと話にならない

スムーズに進めるためには「ボルトを外す」が問題なくできるかによる。

前もってボルトにラスペネを吹いておくなりして、当日の作業をラクにできるようにしておくのがポイント。

マフラー交換|DIY作業は下調べが大事

今回のDIYで筆者が失敗したなぁと思わされたのは

「リアのジャッキアップの高さが足らんからフロアジャッキの買い替えや…」

「ボルトが固着して外れん…、ディーラーに頼もう」の2点。

逆に下調べしておいて助かったのは

「シリコーンスプレーかけたら吊りゴムが外しやすい」

「プライヤー使ったら吊りゴム外しが一瞬や」の2点だった。

どちらも前もって調べておけば、って点なので、自分でDIYする人は「車名_マフラー交換_手順」なんて検索して事前にしっかり下調べをすることをおすすめする。

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